非・起承転結

はい。少しですが新入荷UPしました。
遅くなりましてすみません。
爆笑コミックエッセイ「阿ロ尼」のシリーズ新作です。
香港の日常生活のチマチマした事柄を
ほんとうにチマチマと4コマ漫画につづっているのですが
けっこう「なるほど!」な発見も多いです。
たとえば「油菜」という、
茎の太ーい、よく炒め物になって出てくる青菜があるのですが、
やっぱり茎は太くて固くて食べにくいから地元の人に嫌われていて
でも「茎のほうが食物繊維豊富だから食べなさい!」と言われているとか。
我々よその国の人間にはなかなか教えてくれない、
いや、しょーもなさすぎて教えるのもアホらしいであろう事柄が
ふんだんに詰まった4コマコミックエッセイです。
ところでこの作品は4コマ漫画の体裁をとっていますが
読んでいると少々「あれっ?」と感じます。
なんだか、読み慣れた4コマ漫画とはリズムが違う…。
そう、この「阿ロ尼」シリーズの4コマは
「起承転結」を順番に追っていないことが多いのです。
2コマ目でいきなりオチがついて
3・4コマ目で「承・承」とダラダラひっぱるだけとか
「起・結」を2度繰り返してみたりとか。
いくら「エッセイまんが」だとはいえ
とても珍しいことだと思います。
むかし吉田戦車中川いさみ須賀原洋行榎本俊二などが出始めのころ
「不条理4コマ」とひとくくりにされたものですが、
いくら不条理でも「起承転結」の構成には
ちゃんとなっていましたものね!
伝染るんです。」だって、
斉藤さんがぶ ぶ ぶ ぶと飛んでってしまう最後のコマが「結」です。
「起・承・転・結」って日本の4コマ漫画だけの習慣なのだろうか?
と、一瞬思いましたが、そんなことはありませんね。
「ピーナツ」だって「ブロンディ」だって起承転結があります。
あっ、香港の「老夫子」も起承転結の構成になっていますよ。
そこから逸脱し、しかも面白く読めるという作品は
本当に珍しいのではないでしょうか。
ご興味のある方は、ぜひどうぞ!