世界に真っ赤な菓醤を

今週末やっと出せそうです、「菓醤 JAM」。
もっか香港唯一の(と思われる)
ロックバンドものコミックです。
ずっと探してましたので、出せて嬉しいです。
絵柄もかっこいいし。まあ、日本でよく見るタイプと
言ってしまえばそれまでなのですが、
その筆致でコーズウェイ・ベイの街を活写するのに意味があります。
香港は正直、ロックバンド不毛の地です。
ギターロックでチャートを席巻するどころか、
プロ活動、レコードリリースじたいの敷居がきわめて高い。
なぜなんでしょうねぇ。
韓国、台湾、いや大陸でさえ、もっと盛んだというのに。
そんな環境の中で、コミックで出てくる
「ロックで食っていくなんて、しょせん無理なんだよ。」
リーマン化した元バンドメンバーのセリフは
違った重みがあります。
でもそんな閉塞状況の中、
第4巻で用意された、現地ならではのカタルシスは爽快でした。
うん、いいですよ。これ。
売るのが惜しいぐらい(笑)


しかしこの作品、第1巻の刊行が98年。
最新第4巻が去年の漫画節で発行。
7年で4冊。気が長すぎです…