脱期

新春福袋、はやくも残り少なくなってまいりました。
お急ぎを!


さて、素朴な疑問。
「香港の漫画家さんも原稿を『落とす』ことがあるのか?」
答えはYES。
日本だと、原稿が週刊誌や月刊誌の締め切りに間に合わなくて
「作者急病のため休載します」となりますね。
香港のコミックは1作品で1冊。
これが毎週とか隔週とかで発行されるわけですが、
原稿が間に合わなかった場合、
発売日そのものが延びてしまうのです。
これを現地では「脱期」といいます。
本来の納期からはみ出ちゃう、ということですね。


香港のコミックは完全分業制で制作されており、
脚本、下書き、背景、さらにペン入れでも
洋服だけ、メカだけ、あるいは動線だけ描く人など
担当者がこまかーく分かれている工房が少なくありません。
それで何で落ちるか!!って感じですが、
けっこう「次号脱期のおしらせ」が
巻末にあったりするんですよね。
また、「脱期」のありがちな理由として
「ふろくの納品が間にあわないから」というのもあります。
ミニチュアの剣がおまけについてたりするのですが、
剣だけ納品されて鞘が間に合わなかったとか…。
(ホントにそういうのがあったらしいです)