ちまちま始めよう

小室哲哉が捕まってしまいましたねえ。
ファンの方はさぞかし残念な気持ちでしょう。
店主もその昔、東海ラジオの深夜番組「SFロックステーション」で彼のDJを聴いていましたからねえ。
そういえばあの番組、岡村靖幸もDJやってたなぁ…
…って、その時代の小室さんの活動に言及する人はあまりいませんね。
もっぱら90年代のはなばなしい活躍が話題の焦点になるわけですが、
それにしても切ないのは、巨額の借金をかかえた原因のひとつが、香港事業の失敗だったということです。
そういえば現地でアーティストを発掘・リリースとか、ディスコ経営に乗り出すとか…でしたっけ。
彼に限らず、90年代半ばにエンタメ業界のいろんな会社が香港進出をはかりましたが、
あんまり成功事例を見なかったような…
「アジアビジネスには無限の可能性がある!香港はアジアへの扉だ!」などと
盛んに喧伝されていたものですが。夢いっぱいで。
なんでだめだったのかなあ。と、いろいろ考えるのですが、
そういえば香港の商売って、
ちっちゃく始めて、だんだん規模を大きくしていくのがセオリーで、
最初から派手な花火を打ち上げるというやりかたは
あまりなじまないのかもしれませんね。
いや、かなり儲かっても、意外なほど会社が小規模なままだったりしますし。
コミック業界もそうです。
いちばん大規模で派手な感じのする玉皇朝公司も、社屋は海辺のはずれの倉庫街にあって、中も意外に質素だったりします。
(ちなみに、すぐ近所には老舗新聞社「明報」もあります。)
みんな、商売のはじまりは
軒先に置いたおんぼろ工作機械1台や、
屋台に毛の生えたようなにわか拵えの厨房や、
電話線1本&露店でガシャコンガシャコン刷ってもらった名刺1枚っきりだったりするのです。
そこから、どんどん大きくしていく人もいれば、
うちのようにちまちましたまんまの人まで(苦笑)千差万別ですが、
ちっちゃく始めれば、
だめだったときもちっちゃくたたんでさっさと商売がえ、が可能ですからね。
(うちはそんなにあっさりとやめたりはしないので、御安心を。)
小室さんも湾仔の露店で、ガシャコンガシャコンと名刺を刷ってもらえばよかったのかも…!?


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