香港漫画 豊作の一年!

さて、2011年もあと数時間で暮れようとしています。
香港漫画店は年末年始も普通営業でございます。


振り返ってみますと、
本年は香港コミックに関しましては
新作大豊作の年でありました。
ことし新連載の作品が
どれも新機軸へ果敢に挑戦した意欲作ばかりで、
当店も仕入・紹介していて大変楽しゅうございました。
まず邱福龍。
感動の武侠作品「少林寺第8銅人」完結後、「功夫」を開始。
『私たちが長く親しんできた「武侠」とは、そもそもなんだろう?』
舞台を現代にし、サイバー風味を加えることで
その存在意義を根本から問う、深い味わいの作品でした。
原作者の九把刀はことし、自らの高校時代を振り返った青春劇
「あの頃、君を追いかけた」の映画化で
香港で大ブレイクしましたね。
おなじ『邱』の邱瑞新も、黒社会コミックの枠を飛び出し
秦の始皇帝をドハデに描いた「千秋一帝 秦始皇」を開始しました。
司徒劍僑も黒社会「九龍城塞」完結後、
180度方向性の違うファンタジー作品「幻城」へ。
間髪入れず九龍城塞のパート2を始めるというレンジの広さ。
さらに今年の
(ある意味)最大の問題作「野狼与瑪莉 WOLF&MARY」は
さわやか直球武侠作品「封神紀」を描いた鄭健和のペンによるものでした。
そうそう、さわやかさでは「武道狂之詩」も印象深かったし、
同じ東立の「創帝紀」も忘れられませんね。
来年も面白く、意欲的な作品がたくさん読めますように・・・。
来年も当店をよろしくお願い致します。