涙の棚卸

はい。新入荷UPしました。
司徒劍僑「超神Z」ひさびさの再入荷です。序章もございます。
それから「四大名捕」の姉妹編的温瑞安作品「説英雄誰是英雄」もひさびさの追加です。
どうぞお楽しみ下さいませ。
さて先週は当店、3日間かけて年末恒例棚卸をいたしました。
一年でいちばんの難作業である棚卸、
今年は特に過去最高の在庫量をかかえ、困難至極とはまさにこのこと、
かたづかない本の山はまさにウォール・ローゼなみにそびえ立ち、
3日目の夕方あたりは半ベソになっておりました。
今年3回の買付出張を重ね、仕入をしていた時点で
こうなることは見えておりましたが、
それでもたくさん在庫をもつことはどうしても必要でした。
ひとつは当欄で何度も申し上げているとおり仕入ルートが狭まってきたこと、
そして急激に進行する円安&現地インフレに対応するためでもありました。
円安凄いですね。105円ですって。昨年末はまだ1US$=80円前後だったのです。
香港ドルは米ドル相場にリンクしていますので、
単純に香港ドルも調達コストが30%以上あがったわけです。
商社や輸入専門会社は、このようにいきなり円が下がっても儲けが飛ばないように
「為替予約」といって、1年程度先までの決済用外貨を
今のレートで押さえておくということをいたしますが、
香港漫画店にそんなことができるわけもなく、
香港ドル現金か現物在庫か、どちらかで持っていなければならなかったのです。
日本の現政権が政権をとったときに
明確に「そうする」といって、実際「した」円安誘導ですから、
こうなることはわかっており、誰もが準備をしていたと思います。当店とてそのひとり。
おかげさまでしばらくは値上げなどせずにすみそうです。
しかしツケは年末に厖大な在庫の山となってやってきました。
泣きながらでも1冊1冊地道にかたづけていくしかありません。
早道はないのでございます。
世の中にはこのアベノミクスで一攫千金を果たした方も多いようで
羨ましい限りでありますが、
輸入漫画屋にはどうやら無縁なお話のようでございます。
というわけで来年も地道にやらせていただきます。
ことし一年、皆様本当にありがとうございました。
2014年もよろしくお願いいたします。


※香港漫画店は年末年始も無休でございます!
どしどしご注文をお待ちしております。