名古屋にないもの

はい。新入荷UPしました。
ここのところ一週おきに鄭健和の作品をUPしておりますが
今回はまさに真打ち。独立後はじめてのヒット作にして
薄装本でなんと150巻以上も刊行を重ねた「殺道行者」です。
異能力者集団「殺道會」の内ゲバから端を発し
壮大な戦いの渦が広がっていく現代謀略アクションコミックです。
緻密な筆ながら、容赦ない残酷&快速アクション描写が
読者を引きつけて放さず、
中古本さえなかなか出回らない人気ぶりも納得でございます。
どうぞお楽しみ下さいませ!


さて先週はお休みをしてしまい、失礼致しました。
名古屋に行ってまいりました。
1日目は豊田の郊外にある温泉で命の洗濯をし、
明けて2日目には市の中心にある商店街・大須をそぞろ歩いてまいりました。
店主の若い頃から
古着屋や玩具店、昔ながらの飲食店が立ち並ぶ楽しい場所だったのですが、
近年はアニメグッズ・同人誌・ホビー&フィギュアのお店が進出し
コスプレイベントも開催されるという、一大おたくエリアにもなりました。
そこで同人書店をいくつか覗いてみたのですが、
驚いたことに、評論・情報系の同人誌がどこにもないのですね。
いやまさか、きっと「タコシェ」(@中野ブロードウェイ)や「模索舎」(@東京新宿)的な
ミニコミ専門の活字書店がそのへんは一手に背負っているに違いないと思いましたが
どうやら名古屋にはそれもないようで、
それ系の同人誌を手に入れるには
名古屋コミティアに行くぐらいしか手段がないらしいのです。
こんな街もあるのだなあ、と改めて思いました。
名古屋はかなり豊かな街で、東京の大概のものが手に入ります。
名駅前には次々と高級ショッピングビルが建設され、
すっかり綺麗になった「大名古屋ビルヂング」に驚くのも束の間、
「来週末には『KITTE』も開業するよ」との友人の言。
東京の上品な美食もファッションも、どれもほぼ進出済ですので
東京者の店主としては手土産にたいそう困ります。
それでも、こういったものは手に入らないのですねえ。
そも、需要もあまりないようなのでございます。
東京には同人イベントも委託書店も、これほど溢れているというのに。
だからといって「需要を新しく掘り起こそう!」とまでの気概は
さすがに持てそうにないのですが…


そんな店主が共著で作った
香港漫画評論の薄い本「港漫倶楽部」「深く美しき香港漫画の世界」は
来週6/26(日)、東京池袋・P'パルコ内「ニコニコ本社」での頒布イベント
「おもしろ同人誌バザール」でもご購入いただけます。
入場無料です。ぜひお越し下さいませ!