追悼・米原万里さん

ロシア語通訳の第一人者・米原万里さんが亡くなりましたね。
店主は「ガセネッタ&シモネッタ」「魔女の1ダース」などの
エッセイを楽しく読ませてもらっていたので、
早すぎる死に衝撃を受けております。
「ガセネッタ…」に、「ダジャレを正確に訳せてこそ一流通訳!」というくだりがあって
たいへん感じ入ったものです。
おなじネタで双方の国の人が同時に笑う。そんな一流通訳に憧れた店主ですが、
語科は違えど米原さんは大学の大先輩に当たります。
同じ大学を出てもまさに月とスッポン。いえスッポンほどの食いつきもないドンガメか。
たとえば同じ音楽大学を出て、
彼女が世界的な名声を誇るピアニストだとすれば、
店主はバイトしながら秋葉原ライヴハウスで活動するインディーズおたくテクノバンド、
といったところですかね。
ただ、それでも音楽を捨ててない、独自に追求するというのは同じであるように、
おこがましいけどそれぞれに「ことば」を追求しつづけている(いた)のだから
それでいいのではないか?とも思ったりします。
ただやっぱり世界的な名誉を得るのは凄いなあ。非常に尊敬しておりました。
ご冥福をお祈りします。