英雄難過美人関

さてさて、今週末は「鹿鼎記」の新刊をUPしようと思っております。
金庸武侠小説としては異色といわれるこの作品。
「お色気ばなし満載」なところも魅力のひとつですが、
今回UP分は特に、美女キャラ続々新登場で興味が尽きません。
ところで中国語にはたくさんの故事成語がありますが、
特にこの、男女の情がらみの成語になかなか風流なものが多くて、
店主お気に入りのものも少なからずあります。
コミックの中にもしばしば出てきます。
タイトルにあげた「英雄難過美人関」もそのひとつ。
どんなに勇敢で実力をたくわえたヒーローでも、
ころりと倒されてしまう最大の関所。それは「女性」である。
はぁー、なんと真実をついた成語でありましょう。
現代においては、女子だってそうですね。
どんなにお仕事ができてバリバリのキャリアウーマンでも、
すてきな殿方にかかっては、風の中のひなげしのように柔弱になってしまいます。


あと、絶世の美女をたとえた成語「閉月羞花」。
その美しさに、月も花も恥ずかしくなってその顔を隠してしまう、という意味です。
たった4文字で、人がどれだけ美しいかを凝縮しつくした表現ですね。
素晴らしいと思います。
人間は愛を語るとき、その感性は最高にとぎすまされるのかもしれません。
うーん。恋愛こそ、人類最大の神秘です。