京都(1)

hkmgmaster2007-10-01

さて、店主は先日の金〜日曜に
京都に行ってまいりました。
金曜日の夜に京都入りし、ホテルのテレビで久々に
探偵!ナイトスクープ」で笑い転げたあと(……)、
翌朝は10時から「京都国際マンガミュージアム」へ赴きました。


ここは国内外のコミックを開架5万冊、閉架15万冊という
膨大な数収集し所蔵する、京都精華大学マンガ学部の関連施設です。
「国内外」というのがポイント。そうです、ここでは
海外コミックも開架棚で自由に手にとって読めるのです。
ありましたよ、ありました。
中国の「連環画」から台湾の地元産少年漫画・少女漫画、
フランスの「バンド・デシネ」=「BD」、
および周辺欧米諸国のハードカバーコミック&オムニバス雑誌、
変わったところではタイやオーストラリアのコミックもありました。
そして香港の薄装本コミックも!!
「薄装本」というだけあって薄〜いので、
縦置きの棚の中で埋もれがちなのが切ないのですが、
ちょっと見ただけでも「四大名捕」「天下画集」「小魔神」「鹿鼎記」「新著龍虎門」
「少年街覇ZERO3」「八仙道」「BAND5」などがありました。
ここは入場料¥500を出せば、再入場自由で一日中楽しむことができます。
香港漫画を見てみたいけど、香港漫画店でいきなり買うのはコワいなあ、という
関西在住の皆様。
一度足をお運びになってみては?
香港をはじめ海外コミックの棚は2F、回廊を渡った別棟の壁面にあります。
ちなみに韓国コミックは現在、特別展で別の小部屋に集められています。
いろんなお国のコミックを順繰りに特別展で紹介するそうで、
ん?ということはそのうち、香港も…!?


ここはもちろん、メインは膨大な日本のコミック単行本蔵書であり、
中には、諸般の都合で本屋さんには並ばない、
中古市場でもまぼろし化しているアノ作品、コノ作品も。
(すみません書名を挙げる度胸がありません。つまり、アレで、コレです。
お察しくださいませ…)好きなだけ閲覧することができます。
それだけでも京都まで足を運ぶ甲斐はありますよ。


店主はこちらのミュージアムのスタッフさんに
館内を詳しく案内していただきました。
ここは廃校になった小学校を転用したそうで、明治時代から残る
たいへん貴重な西洋風建築物です。
コミック開架棚のほかにも、昭和30年代の貸本、
戦前のポンチ雑誌(あまりの直截的エロに吃驚!)、
戦後まもなくの幼年向け漫画新聞など、珍しい所蔵品がいろいろあります。


その後店主はここで、夕方の閉館近くまで
古今東西の豊富な資料にかこまれつつ、香港コミックの研究をはかったのでした。
研究成果は、近日中に
当店サイト「香港コミックとは?」ページのバージョンアップというかたちで
お見せしたいと思っております。
お楽しみに!


あすの京都(2)につづく。