黄金の指輪

店主本日、黄金の指輪を売ってお金に換えてきました。
…って、どこのRPGをプレイしたんだ?という話ですが、
リアルに、手持ちの24金リングを買い取ってもらってきました。
香港で購入したものです。
香港には、「金行」とよばれる
純金宝飾品のショップが林立しています。
地元の人は、アクセサリーと蓄財をかねて盛んに購入するのです。
指輪やネックレスのほかに、ブタさんや神様の形をした置物など…
それはそれはバラエティに富んだ
「千足金」=純度99.9%、24金製品が売られています。
まだお店を始める前の店主が
香港通いにいちばん熱を上げていたころ、
この金行がおしゃれアクセサリーブランドを次々とはじめ、
(「just gold」「PINK BOX」などなど)
「純金」という言葉に惹かれていろいろと買ってしまったのです。
が、いまから見ればデザインはダサダサ、
純金ならではの柔軟性ゆえに歪んでベコベコ。
どうしたものか…と思いつつ、なかばその存在さえ忘れていたこのごろ、
巷をにぎわす金価格の急騰。
いまだ!と思い、歪んじゃったリングを
新宿の某買取センターに持っていったのです。


ところが。
査定にあたったおねえさんがひとこと、
「23金として買い取らせていただきます。」
へ??????
あのー、香港の、信頼と伝統ある金行で、
999「千足金」として買ったものなんですけど…
「比重を計らせていただいたところ、24金ではないという結果が出ました。
東南アジアでお買い上げの品にはよくあることで、
24金でお買いになっても、査定は22金、などというケースが多いんですよ。」


23金としてグラム売りしても
もとの購入価格はそう下回らないので、
(なんせ金相場が購入時の3倍近くなっていますゆえ)
けっきょく売ってしまいましたが。
なんせ歪んだリングなんて、アクセとしては価値なしですからね。
しかしこれでも香港で売れば、
きっとそのまま「千足金」として扱ってもらえるのでしょうね。
教訓を得ました。香港で金を買うならば…
財テク目的なら、「香港で買って日本で売る」は考えないようにしましょう。
そうでなければ、あくまで「アクセサリー」として割り切りましょう。


まあ、アクセにするとしても
24金ってビッカビカの山吹色で、かなり御品に欠けるところがあるのですが…。