1973年

はい。新入荷UPしました。
邱福龍による「神兵4」です。
人間以外を描かせたら東洋一の絵師・邱福龍。
本作は彼が独立して「福龍動漫畫有限公司」を立ち上げてからの第1作で、
たいへん力のこもった意欲作となっております。
表紙の画像をごらんいただくだけでも、
その迫力と精緻さはご堪能いただけると思いますが、
中身はもっと凄いですよ〜
お楽しみいただければ幸いです。


ところでこの作品は、地球外のパラレルワールド「宇外流化」と
香港とを行ったり来たりするお話なのですが、
特筆すべきは設定が現代の香港ではなく
「1973年の香港」となっていること。
「ちょっとレトロな世界」が舞台となっておりまして、
背景描写もセピア色を生かした、味のあるものになっております。
地元のファンにも「斬新だ」と、かなりウケが良かったようですよ。
しかし、たしかに街並や通りを走る車などは古めかしいものの、
アパートの中や、そこでの人々の暮らしぶりの描写をみると、
・・・正直、あんまり今と変わりません・・・。
こういう場所、今も油麻地や元朗になんぼでもあるよなあ。と
よそもんの店主などは思ってしまいます。
まあ、郊外の新築ぴかぴかのニュータウンに住んでる人々は
「おお!レトロだ!レトロ!」と思うかもしれませんが、
こういう古めかしい暮らしぶりが、
今も残っているのが香港なんですよね。
日本や大陸のほうが、変化は激しいと思います。
たとえば「ちびまる子ちゃん」、
あれは1974〜75年ごろの時代設定だそうです。
すなわちこの「神兵4」と1年そこそこしか変わらないわけですが、
いま、さくら家のような暮らし、室内、
小学校での生活が残っているでしょうか?
今とずいぶん雰囲気が違うな、と感じますよね。
あのような暮らしをしている人はもういないでしょう。
ビクトリアハーバーに立つと、
未来都市のような斬新なビルが立ち並ぶ香港ですが、
一皮むけば昔のまんま、というのは面白いですね。


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