歪んだぐらいじゃ壊れない

店主最近考えていることがございまして、
「香港コミックの刀剣は、何故クニャリと折れ曲がることがないのだろう?」。
かっこいい武器は香港漫画の華。
日夜激しいバトルが繰り広げられ、
結果ついえる刀剣も少なくないわけですが、
逝くときにはたいてい、スッパリ破断されて折れるか、
はなはだしくは粉々に砕けてしまいます。
日本や諸外国のコミック、特にギャグ表現で
針金のようにクルクルグンニャリと
曲がって折れるというのがありますが、
こと香港に於いては、そのような表現は決して見ることがございません。
まあ、理由は大体はっきりしているのですが…
武器は人の魂のよりしろ。いや、時には魂そのものです。
正であれ邪であれ、武に生きる者の魂は
そう簡単にはゆがんだり曲がったりしないのです。
毀たれるときには潔く折れ、砕けるのです。
が…しかし。まがりなりにも金属製でございます。
金属製品がバキバキに砕けるってどんだけ!!
しかも絵を見てると破片がけっこうデカいです。
4〜5cm四方の多角形となって飛び散っています。
当たったら普通に死ぬると思います。
鋼の錬金術師」で、己を拳銃でバンバン撃つ敵に
アルがのんびりと「あ、跳弾には気をつけてね」と声をかけ、
その時に敵はすでに蜂の巣、というシーンがありますが、
大体それに近いことになると思います。
しかしそう簡単に破断されませんよ、普通。
だいたいあーた、さっきまであんなにしなってたじゃないですかっ。
と、紙面につっこみたくなります。
そういう、ありえないことが起こるから香港漫画だともいえますが…
金属を折ったり砕いたりするのは並大抵では無理です。
うちでイベント出店時に売るミニチュア、
あれだってまず折るのは不可能です。
まあ、折る方がいらっしゃったところで
その方には店主の地獄心が一生憑依するのみですが。
(お取扱には十分お気をつけくださいませ。)


そんな、折れても割れてもかっこいい武器満載の作品を
今週末もUP予定です。
おたのしみに!