鎖を断つには

はい。新入荷UPしました。
倚天屠龍記」、ずっと未入荷のままだった
クライマックス部分の20冊弱をUPしております。
本当は全100冊なのです。最終巻はまた入手できるよう
鋭意努力いたしますね。
金庸の作品といいますと、
まず「射雕英雄伝」「神雕侠侶」を最初に手にとって、感動して、
つぎに「笑傲江湖」か「天龍八部」に熱狂して、
ちょっと短かめの「侠客行」か「雪山飛狐」を試してみて、
だいたいその次ぐらいにこれを手にとるという方が
多いのではないでしょうか。
(まあ、いろいろな方がいらっしゃるとは思いますが)
しかしこの作品も非常に読みごたえのある、心に残る作品です。
今回UP分のキモは「復讐の連鎖は断てるか」というところです。
非常に重要なキャラ、復讐の象徴のような存在の人が
みずからその連鎖を「おりる」シーンが描かれます。
それはずいぶんみじめに描かれ、なにか苦ささえ残します。
しかしそれこそが一番かっこいいのかもしれません。
で、そんなかっこいい一幕があったにもかかわらず
やはり別の「復讐の連鎖」がまた始まってしまうのです。
不毛でも、誰かが断ち切らなければいけないですよね。復讐の連鎖は。
先日、この「はてなダイアリー」のリンクで読んだのですが
ユーゴスラビアの民族紛争に巻き込まれた日本人少年の手記がありまして。
実話か?フィクションか?それはまったく不明なのですが、
長い長いあいだ、互いの信仰もからんだ民族間の憎悪があって、
それが旧ユーゴ崩壊後一気に噴出し
凄惨な戦場になったさまが、克明に描いてありました。
では誰が憎しみの鎖を断つことができるかといえば、
国連や、どっかの大威張りの第三国や、
偉い政治家さん…も、できなくはないけれど、
やはりひとりひとりの勇気なのでしょうね。
まずは「倚天屠龍記」、お楽しみくださいませ!


※追記
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