関税を知らないかんぜー

はい、新入荷UPしました。
「餓狼」シリーズをいろいろとUPしてみました。
どうぞお楽しみくださいませ。


さて昼のずいぶん早い時間にUPしたにもかかわらず
その後間があいたのは、
船荷の着荷品がありまして、
それの検品記帳をやっておりましたからでございます。
そう、先週「やる」といっていたアレですが
1週間ずれ込んでしまいました。
WEB追跡サービスを見ていたら、神戸の港までは来ていたのですが、
3連休のあいだ、税関で足止めを食ってしまったらしいです。
残念でした。
ところで「税関」とは、どんなことをするところでしょうか?
人間様も空港で外国から着いたときには必ず通りますが、
荷物もまた然り。
でも、ただ麻薬犬がにおいをクンクンするだけの場所ではありません。
「税関」をひっくり返すと「関税」。
外国からもってきたモノを、日本のモノとして置いておいたり
売り買いをするために払わなきゃいけない税金で、
これを徴収する関所が税関なのでございます。
なんでただ外国からモノを持ってくるだけで税金とられるのよー。
という気もいたしますが、
あんまり外国からモノをほいほい持ってきて売ると、
国内で同じモノをつくって売っている人が
じゃまされて困ってしまいますよね。
要するにあんまりほいほいもってくるなよ。高くつくよ。と、
まあ、そういう性質のお金です。
ちなみに書籍は関税0%です。もちろん漫画本も。
(それでももちろん税関で足止めは食います。)
あと、当たり前ですが
個人のおみやげレベルの物品には関税がかかりません。
でも、度を越して同じものをたくさん買いこんで持ち込むと
課税対象になってしまいます。
むかし香港で「やせる石鹸」というのが話題になりまして、
(・・・・・・店主も使いました。わっ!はずかし!!)
ダイエットに夢中な女の子や
同僚にたくさん頼まれたOLさんが何十個も持ち込もうとして
税関に目をつけられてしまった、という事件がありました。
まさにそれでございます。
書籍が0%なのは、ことばの違いというのももちろんありますが
要するに日本産品との「替えがきかない」からですね。
いくら香港の「龍虎門」がおもしろいからといって
日本の「ドラえもん」の代わりになるわけではありません。
でも農産物、食べ物などは容易に替えがきいてしまうわけで、
そういう品物にはとっても高い関税がかかっています。
たとえば輸入もののオレンジジュース。
コップ1杯のうち、1/5は関税なんですよ。
お米なんかはもっとすごいです。
もとの値段の何倍もかかるらしいです。
で、いま話題の「TPP」というのは、
いくつかの国どうしの輪の中で、
関税をただにしちゃおう、というものなのです。
ひょほー。輸入品が安くなる。オレンジジュースも2割引!?
とまあ、実現すればそうなのですが、
いっぽうで愛媛のミカン農家さんは
いきなりアメリカンオレンジが2割引になって
みんなそっちに飛びついたら、商売あがったりですよね。
とってもむずかしい話なのであります。
なのにあんまり議論されずにいっちゃえーみたいな風なのが
気になりますが・・・。
かえすがえすも書籍は0%なので
当店にはあまり関係ありませんです。