李氏力場

はい。新入荷UPしました。
格闘ゲームもので、シブいところから「闘神伝3」、
それから古代「街覇」シリーズを発掘いたしまして
「中華拳王」でございます。
お楽しみくださいませ。


さて、香港人のあいだに伝わる戯れ言で
「李氏力場」という言葉があるんだそうです。
英語にすると「LI Field」。
なんだか「ATフィールド」のようですが、まさにその意味。
香港には近年、大きな台風の直撃がまったくありません。
付近でたくさん発生し、周辺地域に大きな被害をもたらしているのに。
それは地元の大実業家・李嘉誠(リー・カーシン)が
強力な結界を張っているからだよ。というのです。
大型台風が来ると、気象台のシグナルレベルによって
会社や商店が全部お休みになってしまいます。
そうなると経済活動は大打撃ですよね。
「台風来るな、あっち行け、事業のじゃますんな!」と
李氏の張っている結界はマジパネェ。と、
会社や学校がお休みになるのを期待している香港人
ため息まじりの冗談まじりで噂しあっているのだそうです。
それなら使徒も裸足で逃げ出してしまいますね。
香港人の冗談へのノリツッコミはほどほどにして、
確かに香港は天災の襲来がとても少ない場所です。
台風、洪水、地震、落雷…店主もまったく記憶にございませんし、
いえ歴史をひもといてもずいぶん少ないようです。
が、いくら大金持ちの実業家がひとりの力で結界を張ろうと
天の神様はやはり平等、
地球のどことて、そういった天の大きな力からは
逃れられないと思います。
で、香港のLIフィールドがまさに破られる瞬間、
店主がたまさか現地で仕入にいそしんでいるかもしれません。
いえ、もしもの話に過ぎませんが、
もしももしも万が一その「もしも」が来たときに
本日のエントリをもう一度ごらんいただければ幸甚なのですが、
まず店主は、全力をあげて
仕入れた品とともに日本に帰ってこれるよう努力いたします。
ただ努力いかんともしがたく
なかなか帰ってきにくい状況に陥ることも、あるかもしれません。
香港には日本人コミュニティがたくさんあって、
日系企業日本人学校、日本人居住地域に属する人は
どうしているか、多くの目も集まるし比較的わかりやすいと思います。
が、店主の仕入先は往々にして
「自信を持って言える!いまこの街にいる日本人は私ひとり!」
的な場所でございます。
「現地の日本人の安否は?」とテレビや新聞がしばし色めきたつ陰で、
しばらく後に
「あれそういえば最近香港漫画店の更新ないよね」
「リクエストしてるのにまるで連絡なくてイイカゲンだ」的な感じで
ふとお気づきになる方もおられるかもしれません。
お気づきになられた時は、どうかお願いいたします。
香港は、我々外国人をとても大切にしてくれる国でございます。
それなのに帰ってきにくい状況に陥るということは、
地元の大勢の人たちが、店主のさらに何倍も厳しい状況に遭っているという、
そういう意味でございます。
どうかそんな地元の皆さんのことを、
店主のことより先に、思っていただけませんでしょうか。
そして万事落ち着いたころでけっこうでございます、
世界には、現地の思わぬ天災・人災にひっそりと巻き込まれて
帰ってきにくくなってしまった単独行動の日本人が
他にもたくさんいると思います。
これだけグローバル化な世の中ですからね。
そういった方々のことを、ちょっとだけ思ってあげてくださいませ。
はなはだ僭越ですがどうぞお願いいたします。