香港は差別しません!

というわけで「まぐまぐ」から
「最近メールマガジンを発行していませんが、どうしましたか?
このまま発行しないと休刊措置になります」というメールを受け取り
激怒している店主でございます。
どうしましたかもこうしましたかも、
まぐまぐの頭には「震災特例措置」という言葉はないのでしょうか。
なんという杓子定規な。
メールマガジン「好消息」は近日中にまた発行いたしますので
皆様楽しみにお待ち下さいませ。


さて怒りの矛先はまぐまぐにとどまらず、
昨夜のNHKテレビ「Bizスポ」で放送された
「進む香港の『日本食離れ」というニュース。
あまりに一面的で、視聴者にマイナスイメージばかり与える放送内容に
怒りを感じました。
香港人は別に、日本人も日本食も嫌ってはいません!
それは先日のエントリで書いたとおりです。
茨城産プチトマトだって「おいしいおいしい」って食べるんです。
閉店する日本食レストランがあったとしても、
商売的に風向きが悪くなれば、サッと店をたたんで鞍替えするのは
香港では当たり前のことなのです。
(店主も仕入で何度それに泣かされてきたか…。)
日本からの輸入食品の検査を強化していますが、
すなわちそれは日本が、北欧州産ベリー類やトルコ産きのこ類の輸入時に
いまも実施していることと同じなのです。
2011年、いまも検査必須なんですよ。チェルノブイリから25年もたつのに。
それぐらい長ーーいスパンを覚悟しなければならないのが放射能事故なわけですが、
だからといって日本の皆さん、
北ヨーロッパがきらいですか?トルコが気持ち悪いですか?
そんなことはないでしょう。
お客さんの前で放射線測定器を食材にあててみせるのは
まあ、やる店もあるだろうな、と思いますが。
(ちなみにあの程度の機械では放射性物質の有無は測定できませんよー。
たとえばセシウム134/137含有量を検査するには、
日本だと限られた検査機関がもつ『ゲルマニウム半導体検出器』というお道具を使って、
1週間前後の日数と、1検体あたり数万円の検査費用を必要とします。)
昨晩の放送のさいに、ツイッター
「やっぱり日本は香港で放射能差別されてるんだ。」という感想を目にしました。
悲しいことです。
差別されてません!!
香港人はひきつづき日本食が、日本が大好きです!!
店主が4/7〜4/10に行って、この目で確かめてきたのですから
間違いございません。
店主は出張前に
香港人に日本の現状を正しく伝える旅にしようと思います」と抱負を書きました。
香港人は実に正確に、日本の報道とまったく同じ内容で
ちゃんと現状を把握していました。
まさか逆に日本人に香港の現状を
正しく伝えなければならなくなるとは思いませんでした。
何度も繰り返しますが、
いま日本人が香港に行っても、地元の人はふつうに迎えてくれます。
差別などという下品なことはまったくされませんし、
(かといって同情もあんまりしてくれませんが)
極めてふつうに「あーまた来たの」的な感じで迎えてくれます。
香港は明るく華やかなネオン、にぎやかな街並み、おいしい食べ物で、
いつ行ってもウキウキと心躍らせてくれる楽しい場所です。
近づく長い連休。
もし気持ちとお財布に余裕があって、
「なんか楽しいことないかな?」と思っている方は
ぜひ香港に足を運んでみてください!
香港漫画店店主からのお願いでした。