旅の一里塚

はい。たいへんお待たせしましたが
新入荷UPしました。
「火鳳燎原」はいよいよ赤壁編に突入の47巻、
さらに現地で1/10発売ほやほやの「熱蔵版」第4巻もございます。
「風雲」大判本、昨年末発売の新刊第84巻も入荷しました!
どうぞお楽しみ下さいませ。
いまご注文のお客様には、香港のおみやげ「福」の字の縁起物カードも
プレゼント致しております。
最近は中華街以外でも、本場出身の方が経営する中国料理店の店先で
見かけることが多くなりましたね。この「福」の字。
「対聯」といって、旧正月に家の軒先や窓、入口の壁で
新しいものに貼り替え、家に福が来るよう祈願します。
ときどき「福」の字が逆さまに貼られていることがあります。
これは「倒福」(福が逆さま)が「到福」(福がくる)と同じ発音なので、
「福よ来い」というおまじないで、そうしているのです。
逆さまに貼るのもそのまま貼るのも自由自在。
どうぞこの機会にゲットしてみて下さいね。


さて縁起物の話をしながら、こういう話題へ移るのもナンですが、
今回の出張、投宿先が葬儀場街のド真ん中でした。
香港は宿泊費が暴騰中で、もはやこれまでの繁華街には予算上泊まれず、
比較的駅に近い格安ホテルがあるからということで
はじめての街・ホンハムに泊まったのですが
ここには大規模なのが2つ、比較的小さいのが1つ、
合計3つの葬儀場がひしめいておりました。
ここで九龍地区の葬儀をほぼ一手に引き受けているそうです。
周辺には供花(香港の花輪はデカいです)やお線香、
お供え物を売る店がずらりと立ち並び、
街中あまい花の香りと線香の香りに包まれています。
売り物の性格上、そう夜遅くまで営業する必要もないので
日が暮れると街はひっそりと静まりかえり、闇に包まれます。
ヒュ〜ドロドロドロ〜
怪談ならここでそういうSEが入るところです。
自称「霊感が強い」方はここで卒倒してしまうかもしれません。
しかし店主は幸か不幸かまったく霊感がございません。
つつがなく出張を終えて帰ってまいりました。
そもそも考えてみれば、この街で今生にお別れをする人々は
たくさんの綺麗なお花、悼んでくれる大勢の参列者、
ふんだんなお供え(ご霊前専用の月餅までありました!)とともに
手厚くお見送りされるのでありまして、
それなら寂しくないし、怨んで出る必要もないわけでございます。
そこそこ交通の便も良い街ですし、
おいしい卵ワッフルの店もございました。
門松は冥土の旅の一里塚とも申します。
ホンハムの街、皆様も一度訪れてみてはいかがでしょうか?