短くなイカ?

はい。新入荷UPしました。
そして、またまたリクエスト受付が始まりました!
皆様の読みたかった本、お読みになりたい本、欠けていて歯がゆい思いをしている巻、
何でもどしどしリクエストをお寄せ下さい。
現地で精一杯捜索していまいります!


さて、前回の現地出張が
ご存じのとおり動漫電玩節の7月末。
11月にまた現地とは、なんだかインターバルが短いな?と
お思いのお客様もおありかもしれません。
実は今回の現地行きには理由があります。
当店のいちばん大きな仕入先だった場所が
来年初旬に商売をたたむことになったからです。
いまの在庫、特にゲームもの中古本のほとんどや
古いレアな作品はここで調達していましたが、もうすぐ調達ルートを断たれます。
その前に確保しておこうということで、
在庫が増えるのは非常に苦しいのですが、年内にもう一度仕入にいくことにいたしました。
今後、いまのようにお客様のリクエストにおこたえするのは
難しくなるかもしれません。
このようにお客様の危機感や飢餓感をあおるような言説は
店主としても好まないところではございますが、
状況をご理解いただければ幸甚に存じます。


ここばかりでなく、中古漫画本の仕入先がどんどん少なくなっております。
いちばんの理由が家賃・テナント料の高騰で、
中古コミック書のような単価の安い品物を販売していては
利益確保どころか家賃も払えないのだそうです。
いまの香港全体の傾向でございます。
観光客で賑わう目抜き通りも、
昔からの地元名産品を販売していた老舗や有名飲食店が閉店し、
跡地にはチェーン店の金製品・時計ショップといった
大資本で利ざやの大きいものを扱うお店ばかりが進出しています。
ネイザンロードは金製品のお店で埋め尽くされてしまいました。
これでは地元らしい物品も文化も死んでしまいます。
かろうじて残ったお店も、商品値上げの嵐です。
バブルを謳歌する大陸から野放図にマネーが流れ込み、
地元住民の賃金は上がらないのに
物価や家賃ばかりは上がり続け、どんどん苦しくなっています。
いま香港では、大陸(北京政府)の支配力強化に反発して
市民運動やデモが頻発し、熱さを増しています。
いまもテレビ局の新設免許却下を発端に、大規模な市民運動が起こっています。
彼らは決して思想信条だけで動いているのではなく、
具体的に生活が苦しくなっているから、運動にのめり込むのです。
日本でもこの状況を知る人が増えて欲しいと店主は思っております。
そして香港人の豊かな文化が死ぬことがないように
一緒に願っていただければと、切に思っております。