牛乳吹いて原稿汚した

はい、新入荷UPしました。
ひさびさに黄玉郎らしい薄装本コミックを、ということで
「春秋戦雄」新章展開編でございます。
皇朝の薄装本伝奇コミックは「天子」シリーズ、「神兵」シリーズなどがあり
ある時は宋代、ある時は三国時代、こちらは春秋戦国時代
歴史的中華世界のさまざまな場面が舞台になりますが
神や魔がもたらす、めくるめく神功がモチーフになるのは
これがまあ定番でございます。
日本の漫画「キングダム」などで
ああいった時代に興味を持たれた方が御覧になると、
独特な世界観にかなり驚かれると思いますが…
まずはお楽しみ下さいませ!


さて店主の近況ですが、
正月が明け、来月からワンフェス春節のお祝い→出張準備と
怒濤の展開を迎える前の、つかの間の静けさを楽しんでおります。
それで、夏の現地出張で買って帰り
訳し始めた現地漫画家の回顧証言本「港漫回憶録」の続きに手をつけております。
なんとか今月中に1/3ぐらいまでは訳し上げたいと、
休みになれば図書館や喫茶店にこもってシコシコと作業しておりますが、
これが実は…びっくりするほど面白いのでございます。
ちょうど「龍虎門」(前身は『小流氓』)の連載が始まる前後のエピソードに
さしかかっていますが、
あまりに「なんでもあり」、ヤ○○も顔負けのやりたい放題オンパレードなのです。
ヒット作のパクりあい、海賊版の出し合いは当たり前。
仕返しのためにもっとメチャクチャな内容の海賊版を作って
何食わぬ顔で小売に納本したり、
果てしない引き抜きと独立騒動、脅しと騙しの繰り返し。
突然のアシスタント辞職に、飲んでいた牛乳を吹いて原稿を汚してしまった黄玉郎先生など…。
「牛乳吹いた」はもはやネットの慣用句ですが、
まさか本当に吹いて原稿をだめにする漫画家がこの世にいるとは。
訳している店主が吹きそうになりました。
こんな面白い本。ぜひ日本の皆さんにご覧にいれたいものですが
まずは完訳するのが先ですね。
これから忙しくなりますが、地道に頑張っていこうと思います。