Oh! Diver’s Channel! 

はい。新入荷UPしました。
先週は当店システムトラブルの影響でバタバタし、
失礼致しました。
現在はすっかり復旧し、「大軍閥」続刊も無事にUPできました。
「封神紀」「野狼輿瑪莉」「脱北者」と
つぎつぎに冴えた新作を届け続ける鄭健和。
馬榮成・黄玉郎以外の地元主要薄装本系漫画家のほとんどが
「大渡」社に移籍してしまった今、
自分の独立出版社を守り続ける数少ない存在が鄭健和です。
この「大軍閥」もさすがの面白さです。
現代も魏・呉・蜀のように大陸を割拠する「国家」があるという
架空の世界で、
中南部の小規模な「国家」奉区を大帥として任されることとなった破天荒な若者・
洪非凡の物語ですが、
現実の、アジアに点在する中央集権国家や軍事国家のようすを彷彿とさせ、
しかもその漫画が香港という微妙な街で制作されているというのが
非常に興味深く感じられます。
また洪非凡の性格づけがくっきりとしているのが良いですね。
無頼なようにみえて実は合理主義者。
スラム街の仲間達を高官に任じるのも、合理性を追求してのこと。
彼には政府軍、親族の依頼を受けた闇組織、革命軍、
思惑のからみあうさまざまな組織が襲いかかります。
でも主人公に一本、筋が通っているから
ストレートに読めて楽しいのです。
それにしても作中、電波ジャックで機能喪失するTV局が出てくるのですが
どうみても東アジアの東はしにある島国の
首都の海浜埋立地帯にある独特の外観の局そのものなので苦笑しました。
香港の人にも知られているのですね、あの建物は。
お楽しみ下さいませ!