はやいらしい

毎週あまたの香港コミックを読んでいる店主は、
もちろん日本のコミック本も読むわけですが、
どうもその速度がかなりはやいらしいのです。
先日義妹に「ちはやふる」を勧められ、借りて読んだのですが
(元気の出る、良い作品ですね!)、
1巻をあっちゅーまに読んでしまった店主は
「はやい・・・」と驚かれてしまいました。
またつい先日、縁あってプロの方のネームを見せていただく機会がありました。
ネームといっても、すぐにでもペン入れをはじめられそうな、
しっかりコマ割りや描き込みのなされたものだったのですが、
連載一話分をあっちゅーまに読んでしまった店主をみて
漫画家さんは開口一番「はやい・・・」。
すみません。店主の読むのが速いとしたら、
それはまさしく香港コミックのせいです。
香港の漫画はセリフ、説明文(ト書き?)を含め
とにかく活字が多いのです。
これは歴史的背景がありまして、
中華社会の伝統的な絵入り読み物のスタイル「連環画」。
ページいっぱいの大きな絵の横か下に、かならず情景説明の文が入っています。
これを踏襲して、現代の漫画でも
毎コマごとにきっちり説明文が入っているのです。
店主は基本的に全部読んでいます。
異言語ですからそれは骨が折れます。
それでも薄装本・単行本問わず、だいたい30分で1冊読んで、
調子の良いときは「あらすじ」まで時間内に書き上げています。
とはいえセリフのひとこと、説明文のひとつが意味がわからないだけで
渋滞してしまうこともしばしばです。
そんな日々を送っているので、
日本の漫画を読むと
ただでさえ活字が少ない上に、意味がスイスイわかるので、
首都高の渋滞に慣れたドライバーがいきなり北海道の一本道に放り出されたのように
爆走、暴走してしまうのです。
一生懸命お描きになっている漫画家さんには悪いなあと思っております。
でも、気に入ったセリフやコマがあったら、何度も読み返して反芻したりもしますよ。
ハチクロなど何度立ち戻って読み返したかわかりませんし、
最近では高橋しん氏の「花と奥たん」、古屋兎丸氏の「彼女を守る51の方法」などがそうでした。
ただ、読むのが速いのは
お店を始める前からだという説もあります。
もう時効だから告白しますが、
店主は高校生時代、「ガ○スの仮面」を既刊分ほぼ全巻立ち読みで読破しました。
当時ですでに37、8巻まで出ていた記憶があります。
また「○ゃじゃ馬グルーミンUP!」も、10〜15巻ほどまでブック○フで読破してしまいました。
まさにストライクイーグルなみの快速。
って、うまいこといってる場合ではありません。
すみません。