店主の不思議なダンジョン

はい。新入荷UPしました。
射雕英雄伝」をちょっと追加いたしております。
後半のほうは飛び飛びの入荷ですみません。
すでにドラマや翻訳小説などで、
同作品に触れておられる方も多いと思いますが、
ぜひ、皆様なりの「名場面」を
コミックでもお楽しみいただきたいと思います。
どうぞよしなに。


ところで今回の入荷分には
瑛姑がつくった迷宮状態のおうちも登場するわけですが、
そういえば20年ほど前でしょうかねえ。
アトラクション施設で「立体大型迷路」が流行したのは。
最近はすっかり廃れてしまったようですが、
行ったことのある方も多いと思います。
ああいうのは得意な人と苦手な人に分かれますよね。
店主は割と…苦手なほうです。
キミ方向音痴?といわれたことがあります。
いいえ、碁盤の目状の街でしたら、地図があるかぎり迷わないんですが
(それで香港の仕入先も番地と地図帳だけで
大体ひとりで行っています)
区画にナナメの線が入るともう、わけがわからなくなってしまうのです。
だから家の近所でも時々迷子になったりします。
いまの街には10年住んでいるのですが。
むしろ香港のほうが慣れてて迷わないです。
香港は、九龍なら半島をまっすぐ縦貫するネイザンロード、
香港島サイドなら東西をつらぬくクイーンズRd.やキングスRd.を中心に
わりと碁盤の目状になっているからです。
それでも絶対迷っちゃう街が3つあります。
尖沙咀、銅鑼灣、元朗です。
銅鑼灣の区画は、ナナメになっているどころか
地図でみると「らせん」状態にさえなっています。
しかも建物の新築も取り壊しも盛んですし…
毎回「ここはどこ?私はどこ?」状態に陥ります。
尖沙咀は海岸線とネイザンRd.というふたつの標がある分まだましですが、
ハイアットリージェンシーがおっ立ったおかげで
区画のナナメっぷりに拍車がかかり
周辺はもうワケワカメです。
それから元朗。
朗屏という駅の西南地区が、これ本当に天然のダンジョンです。
このあたりは10年ほど前まで古い集落が点在していました。
城壁村…ではないものの
古い集落は外壁や門、濠のようなものが外周にあって
中は細い路地で迷路状態だったりします。
その名残りか、
道路のつながり方がどうにもこうにもダンジョン状態。
近道がありそうなのに、
違う方向から入っただけで絶対に目的地にたどり着けず、
まさに瑛姑の家のように
「はい、右に7歩、左に曲がって8歩、また右に曲がって…」と
いつも決まった順路をふまないと行けないのです。
本当に不思議です。