イップ・マン感想

というわけで邦題「イップ・マン」こと
「葉問2」を見に行ってまいりました。
感想は…「これはすごい!もう一度見たい!」
筋書きらしい筋書きはあまりなくて、
香港で道場を開いた「詠春拳」達人・葉問による
目のさめるような極速・極パワフル武術シーンが
とにかくたたみかけるように続きます。
その速いこと!美しいこと!
人間の動きがこんなに速く、こんなにキレるものとは。
特に洪拳の師匠役サモ・ハン・キン・ポーと
ドニー・イェン扮する葉問とのバトルシーンは
(そう、「前傳」で梁壁師匠に教わった技を駆使して!)
ピタリと互いの動きがはまり、まさに肉体の芸術です。
店主はふだんコミック本という
静止した紙の上でのバトルばかりを見ているもので、
たまに動く絵を見ると必要以上に感動するきらいがありますが(笑
それにしても素晴らしいバトルシーンでありました。
また、セットがすごいです。
1950年の香港が舞台ですが、
大規模なセットを組んでいて、CGはあまり使っていません。
リアルな感じを出すためにホコリっぽい「汚し」をたっぷり入れ、
うそ臭くなく、チャチな感じもせず、
まるで60年前の香港に本当に迷い込んだ気分になりました。
ああ。このセット、そのまま使って
「神兵4」の実写映画とってくれないかな。
などと考えるのはこの世で香港漫画店店主ただひとりでしょうが…。
ともかく見ごたえがあり、
大きなスクリーンで見て本当によかった。と思っております。
ところで今回のこれは葉問「2」なわけですが、
では「葉問1」はどこにある?というと
今回の「2」日本公開で観客を5000人以上動員したら
公開してくださるのだそうです。
こちらの予告編も上映していましたが、
「2」以上に大人数のエキストラを動員した
圧巻の人海戦術シーンがあるようで、非常に興味をそそられました。
詠春の武術も「2」のほうは話の成り行き上
フルコンタクトの打撃戦が主で、
得物を使うバトルがあまりなかったのですが、
「1」では六点半棍法もたっぷり見られるようですよ。
なにより「2」から見せられた我々日本の観客は
やっぱり「あれっ?」な気分なわけです。
「葉問1」上映しなくちゃウソでしょう。
店主の赴いた新宿武蔵野館には
「1」上映を願う観客のためメッセージボードが設えられており、
店主もさっそくメッセージを書いて貼ってまいりました。
おもいっきり店名などを書いたため
「宣伝乙」とばかりに
サックリ剥がされるかもしれませんが…
あす早い上映ならまだ残っているかもしれません。
どうぞ皆様も映画館で、この迫力をお確かめくださいませ!