雨ニモ負ケてますが

はい。新入荷UPしました。
皆様おまちかねの「街頭覇王」でございます。
なんと20年前の作品で、
状態があまり芳しくはございませんが
注目の作品なのは間違いございません。
どうぞお楽しみ下さい。
また、リクエストの〆切も明日にせまっております。
お気に入りのあの作品、ヌケ巻などはございませんか?
どうぞこの機会に
リクエストをお待ちしております。


さて昨晩は香港のイベント
「愛心無國界311燭光晚會」を、
ネットのストリーミング中継で見ておりました。
東日本大震災救済のための
香港芸能界総出のチャリティイベントです。
ジャッキー・チェンが開催費用をポンと出し、
エリック・ツァンアグネス・チャン、ドゥドゥ・チェンらが中心に
司会進行をしていましたが
すごいスターがチラッ、チラッとしかでてこないのがなんとも贅沢。
ドニー・イェンは電話募金受付のブースに
ちらりと顔を出しただけですし、
アンディ・ラウは途中まで
各界名士の寄付金表示ボードを持って出るだけの「ボードボーイ」。
最後に美声を聞かせてくれましたが、
「もしかしてこの人、きょうはボード持ち要員!?」と
苦笑してしまいました。
香港ではこういった芸能界総出のチャリティイベントが
しばしば行なわれます。
昨年の青海省地震でもやりましたし、
大災害がなくとも、大陸内の救貧や教育支援のため
夏なんかによくやっています。
「愛心行動」といわれる、こういったチャリティにはお約束があって、
まずおそろいのTシャツを全員着用。
また、テレビ放送があっても出演者の名はテロップにいっさい出ません。
どんなビッグネームでも、です。
ノーギャラで、クレジットしても金銭に結びつかないから…かもしれませんが、
それ以上にこういったチャリティ生放送はかなり進行がラフで、
タレントもまったくの「善意の出演」なので
どの時間にどう顔を出すかキッチリ決まらないから…というのが
ほんとうのところのようです。
と、考えると、
日本でも年に一回ぐらい、チャリティのテレビ番組があるようですが、
「忙しい中をわざわざ駆けつけてくれました!」
とタレントさんが登場しても
タイミングよくテロップでフォローして、
しかも歌うおうたの歌詞まで出てくるのは…
ぬぬぬ?にょにょにょ?という感じですね。


ところでイベント用にわざわざイメージソングまで作られました。
宮沢賢治雨ニモ負ケズ」の詩が
中国語の歌詞と交互に登場するというものでした。
なんだか照れくさくなってしまいました。
店主は日本人ですが雨にも風にも負けてすぐブツブツいうし、
「ケシテ怒ラズ」っていうけど香港でカリカリ怒ってばかりだし、
ほんとすんません・・・と思ってしまいました。
でもこれだけ香港スターに励まされたら
やっぱり「がんばろう」という気になります。
店主は震災以来誰彼となく掲げる
「がんばろう日本」「ひとつになろう」「みんないっしょに」
といったスローガンがどうもいけすかないのであります。
もう十分がんばっていますし、
(被災された方、皆さんそうですよね?)
なにゆえひとつにならなければならないのかもよくわかりません。
「がんばろう日本!」といわれたら
「バンガローすっぽん!」とまぜっかえしたくなってしまいます。
しかしこうして腐れ縁を続けてきた香港という国が
これほど素直に励ましてくれるのなら、
素直に「がんばります」と申し上げるのであります。
まあ、がんばります…。