しらないうちに励まされ

はい。新入荷UPしました。
邱福龍作品、九把刀原作「功夫」が復活いたしました。
いやはやこの作品、
店主も「こ、こんな展開になるとは!」と驚愕しました。
当店に来られるお客様は
武侠ファンの方が大勢いらっしゃると思いますが、
すべての武侠好きのみなさんに
武侠とわたし」のあり方を問いかける、深い内容となっております。
どうぞごらんくださいませ。


さてここ数週間の当店UP作品は
今年3〜4月までに出た新刊が多いのですが、
ちょうど3月中旬〜下旬に出た巻もけっこうありまして、
いくつかの作品が、巻末コラムページで
日本の大震災について触れています。
本日UPの「功夫」には邱福龍の励ましメッセージ入り
「小魔神」イラスト色紙の画像があったり、
氏の雑記漫画でも
テレビで津波原発事故の映像、震災後の日本人の姿を見た際の
感想を率直に描いておられます。
また他の漫画家さんも数多く
激励メッセージ入り色紙を提供されたそうで、
これは香港のイベント会場で現地ファン向けの
チャリティオークションにかけられたとのことです。
色紙の画像が「三國驕皇」の巻末に出ています。
つまり香港人がかいた色紙を、香港人がオークションして、
買ったのも香港人なわけで、
「日本に幸あれ」等々色紙に書かれてる、その日本人が
まったくあずかり知らぬうちにこのようなことが…。
むろんオークションの売上げは義援金になるわけですが
義援金の紙幣に「これは漫画家さんの激励色紙の御代ですよん」とか
書かれているわけでもなく、
まあ日本人は「しらないうちに励まされてる」わけですね。
たまたま店主は香港漫画を売る人なので気づきましたが、
きっと世界中のどこか他の場所でも、
こんなことがあるのではないかと思います。
我々日本人が知らないだけで。
遠い遠い世界のどこか、
日本人なんて会ったこともない人々の住む、
日本からも誰も訪れたこともないような場所で、
「がんばれ日本」と書かれた募金箱がまわっているのかもしれませんね。