Wind&Water

はい。新入荷UPしました。
まだ寒いさなかだというのに何で!?とおっしゃらずに。
ホラーコミックのミニ特集でございます。
ホラーというより「こわい話」「怪談」といったほうが適切でしょうか。
実話ふうの短編を集めたオムニバス薄装本「百鬼夜行」と
ヒーロー風水師が活躍するストーリーもの「末世神鑑」です。
前にも「陰陽路」という作品をUPしていたことがありましたが、
香港では5〜6年に1度ぐらいのペースで
ホラーものの薄装本コミックが刊行され、
手堅い人気を得るのであります。
日本の隆盛は言うに及ばず、
世界各国でホラーコミックは刊行されているわけですが、
香港のものは、必ず風水師が登場するのがお国柄ですね。
こまかく方位と運勢がかかれた多角形の盤「羅盤」を手に、
さっそうと登場して
龍の通り道や運気の流れを説き、悪霊を退治するヒーローであります。
風水は香港人の暮らしに密接にかかわっております。
風水的に良いといわれることをするのは
日常当たり前のことで、
だから或る方位に置くと良いといわれる魚の水槽をもとめて
巨大な金魚店街が形成されたりするのが香港であります。
ちなみに店主はこれだけズブズブに香港にはまり
道教の神様まで拝んでいる身ではありますが
風水はいっさい致しません。
むかし勤めていた会社の社長が風水にはまり、
オフィスの机や棚の位置をしょっちゅう変えたがり
そのたびに我々下層の社員が重い机を運ばされ、力仕事を強いられたという
苦い思い出があるからです。
風水にかりて権力のままに他人を苦しめるような人間は
龍の通り道いかんにかかわらず後に祟られると思うのですが、
それを小権力者に注進なさる「風水アドバイザー」さんは
日本にはなかなかいらっしゃらないようですね。
そういうことでございます。