そして四大名捕は

はい。新入荷UPしました。
四大名捕です。
中古本で初期の
(温瑞安原作に忠実で、司徒劍僑もノリノリで描いていた頃の)巻を復活させました。
と、ともに、ついにセット化・大廉売に踏み切りました。
いつかは決断しなければならないと思っておりました。
全371巻という超ロングラン連載、
その最後までストーリーのテンションも高いままでしたし、
途中で司徒劍僑が降りるという出来事はあったものの
最後まで氏の繊細な絵のタッチを受け継いで
絵のクオリティも高いまま続いた傑作でした。
ただ、気づけばあまりに長い連載となっておりました。
いつかはこういった形の販売に移らなければならない。
司徒劍僑も、この作品の企画を立ち上げたプロデューサー・杜比氏も
いまは別の出版社に移って、
良きパートナーシップのもと、次々と新機軸に挑戦して
突っ走り続けています。
彼らの2013年「いま」を追うためにも、こうすることが必要だ。
という判断に到ったわけでございます。
ただ店主もなにか、大切な人物とお別れをするかのような寂しさを感じております。
別にまた中古本で仕入れる機会もあると思います。今後いくらでも。
それなのに感じる寂しさはなんでしょう。
それは、登場人物のひとりひとりがあまりにいとおしいからであります。
無情・鐵手・追命・冷血はもちろん、
周白宇、藍元山、殷乗風、もちろん諸葛先生、
そしてラスボス唐十五をはじめとするヒールのひとりひとりに到るまで、
キャラ造形も絵もいとおしいものでした。
主役の4人、劍僑たんらしいはかなさ、線の細さがありながら
意外にも脱ぐとマッチョなのもよかったですし、
登場するほぼ全員が恋愛体質で、純情ゆえに苦悩するさまも
たまらないものがありまして、
それが単なる武侠漫画にとどまらないカラフルな魅力を添えていたように思われます。
ともあれ香港漫画店の歴史と共に歩んだ
思い入れひとしおの作品であるのは間違いございません。
ようするに惜しいのでございます。
経営上の方向性とのジレンマに、かなり逡巡したあげくの
セット化販売でございます。
と、ともに、これは今年のお店を「こうしていこう」という
舵取りの端緒でもございます。
今後の当店にも、どうぞご期待下さいませ!