珍種発見!?

はい。新入荷UPしました。
また香港産コミックのUPに戻りまして、「紅魔鬼」と「BTK 天熬」です。
実はこの2作品も含めて、自由人出版とその出身者の作品を
本「深く美しき香港漫画の世界」にたくさん記述しておりまして、
あとで発行するメルマガでまとめて紹介しようかなと思っております。
つまり、フリです。
お楽しみ下さいませ。


さてその香港漫画の本ですが、
思いがけず暖かい反応をいただいております。
同人誌ではありますが、本屋さんでの委託販売が次々決まっております。
「おたくの聖地」東京・中野ブロードウェイにある
カルトな書店「タコシェ」様で販売が始まりました。
また、あす納本にうかがう都内の某専門書店ほか
関西方面でも話が進んでおりまして、
近日中に具体的な告知ができそうです。
はじめて作った素人丸出しの本なのにこんなに歓迎してもらえるとは
正直、信じがたい気持ちでございます。
いいんでしょうか?と思うのですが、
「類書がない」「珍しいので興味がわきました」「おもしろそう」と
皆様におっしゃっていただいております。
確かに類書はございません。
「海外マンガ」「アジアマンガ」とひとくくりにした書籍はかなりありますが、
一冊まるごと香港産コミックなどという酔狂な本は誰も作ってはおらぬでしょう。
人の興味は広く散らばるようでいて、実はそれほど幅のないものでございます。
「大書店が取りあげない本で知的探求心を誘う」などと標榜しながら
美術も文学も大向こう受けの本しか置いていない西荻窪の小体な古書店など見るとそう思います。
そんな世に放った「深く美しき香港漫画の世界」ですが、
もしや「珍種発見!」「珍獣出現!」的な目で見られているのでしょうか。
山でふつうに繁殖と営巣をくりかえしてきたのに、
たまたま里に下りて人目に立ったばかりに
「新種発見!」「まぼろし絶滅危惧種あらわる!」と人間界で大騒ぎになった
ヤンバルクイナとかイリオモテヤマネコとか、そのようなものに。
香港漫画店は11年も営業してきたのですがね。
この間、いかに香港コミックを「人に知られる努力」を放棄してきたか、
如実に感じて萎れてしまうここ二、三日でございます。
でもまあ、これがスタートだと思うことに致します。
タコシェ」様は他にも、とてもおもしろくてめずらしい本が山積みの本屋さんです。
中野のお散歩がてら、ご覧になってみてはいかがでしょうか?