湿気でこりゃ失敬!

はい。新入荷UPしました。
永仁&蔡景東の2005年作品「功夫之王」、
フル入荷は当店初でございます。
表紙絵にチャウ・シンチ―の細密似顔絵が出ていますが
シンチ―公認でも、映画「功夫」公認でもございません。
無許可で肖像を使うのは香港コミックの得意技ですね。
黒社会・ギャンブルものコミックに多く、普通の武侠アクションではあまり見かけませんが。
しかも…インスパイア元の映画「功夫カンフーハッスル)」も
古今の武侠ものからのパロディネタてんこもりでしたが、
さらにそこに「中華英雄」やら「龍虎門」、「絶代双驕」に
あまつさえ「街覇」までキャラ流用で取り込んでしまうという、
たいそう貪欲な作品となっております。
ぜひお楽しみ下さいませ。


さて、今日の東京は久々にカラリと晴れ渡りましたね。
店主は2週間分たまった洗濯物を一気に片付けました。
よく乾いて、たいへん心地良うございました。
なにせ長い雨でしたからね。9日間連続で降ったらしいです。
何もかもがジメついて、たまらないものがありました。
もっともジメジメの先輩格といえば香港でございます。
正直それほど多雨な印象はないのですが、とにかく湿度が高いです。
テレビを見ていると「湿度100%」という表示が出たりします。
100%。それは水中ということですか。水中、それは苦しい
本が水分を吸うのが困りものなのです。買い付けにおいて。
濡れたらアウトですからね、紙の本は。
それなのに中古本を商う店が半露天だったりして困ります。
ただ、最近は本の湿気のことはあまり気にしないようになりました。
日本に持って来さえすれば、あとはかなり低湿度の環境で保管できるからです。
日本、わけても東京は梅雨時・秋の長雨時以外は非常に湿度が低いですよね。
香港で買い付ける段階で湿気によるダメージさえなければ
あとはあまり気にしなくても大丈夫かな、と。
カビも生やしたことがございません。
しかし。本は良いのですが、買い付ける人間のほうが湿気に弱いのです。
店主は、今日のようにカラリと低湿度なら
どれだけ気温が上がってもあまり暑さは感じません。
が、湿度と温度がセットで上がると
途端にすさまじい量の汗が噴き出すのです。
ダラダラ、ボタボタ…着ているシャツがしぼれるぐらいです。
香港出張で空港のドアを開けた途端にダラダラ―、ボタボタ―、です。
汗が目に入ってしみることも多いですし、
垂れないように首にタオルをかけていると、首元の暑さでまた汗をかくという…。
いつもゲリラ豪雨に当たった人のようにびしょぬれで、
湿気が高くてこりゃ失敬!と思うのですが。
ちなみにこの駄洒落は店主の作ではございません。アルフィー坂崎幸之助氏が曰っていました。