意味深の意味

はい。きのうのうちに新入荷UPしております。
「街頭覇王」の後期巻を追加してみました。
前回UP分でリュウ春麗が結婚するという禁断の展開を迎えましたが、
その後日譚は、さらにカオスなことになっております。
どうぞお楽しみ下さいませ。
さて、トップページの紹介文で少々意味深なことを書いておりますが、
実はこの「街頭覇王」、今回UP分までをもって
主要執筆陣が交代しているのです。
作画担当の許景シン、脚本担当の李中興がそろって降板しました。
「街頭覇王」自体はその後も120巻近くまで巻を重ねるのですが
陳偉文があとを引き継いでおります。
のちに文化傳信で「超級街頭覇王」(スーパーストリートファイター)を描いた人です。
ロングラン連載が多い香港では、執筆陣の交代は珍しくありません。
「四大名捕」は第324巻をもって司徒劍僑が離れましたし、
おなじみ「中華英雄」も馬榮成が去ってからもしばらく連載が続きました。
香港では漫画家・脚本家が版元の「社員」に近い形で囲い込まれます。
つまり許景シン&李中興は版元・玉郎出版を「辞めた」わけですね。
これと相前後して、玉郎出版は「文化傳信公司」に衣替えし、
黄玉郎の経営色が一掃されました。
牢屋の中にいるうちにそんなことになってしまった黄玉郎は
出獄後すみやかに新会社「玉皇朝公司」をつくり、復活を遂げたのですが、
まあ、要するに、文化傳信へと移る新体制がなじまなかったんでしょうね、許景シン&李中興は。
このころの「街頭覇王」には同版元の漫画雑誌「SUPER J」の広告が頻繁に載っています。
「SUPER J」は劉雲傑「FEEL100%」など、黄玉郎の子飼い色の薄い連載陣で固められていました。
徐々に新体制へ移る過渡期だったのでしょう。
そういった事情はともあれ、
「街頭覇王」お楽しみ下さいませ!