東映アニメーション!

はい。昨日のうちに新入荷UPしております。
大変お待たせしました。
「ニチアサ」ことテレビ朝日東映の特撮&アニメを
香港でひたすら追求し、オリジナルコミカライズや情報誌を出し続ける
漫画出版社「拓植社」の大特集でございます。
男児向け雑誌「HERO」「LUCKY」、女児向け「ANGEL」、
戦隊ヒーロー/仮面ライダーシリーズのコミック、
そして現地オリジナルの「大図鑑」シリーズと、充実の内容。
香港現地でもこれらの番組は、アニメ&キッズ専門チャンネルでTV放送されており、
現在放送中のライダーは「フォーゼ」、戦隊は「ゴーバスターズ」、
プリキュアは「スイートプリキュア!」と、日本と3年前後のタイムラグはあるのですが
地元のキッズにも大いに親しまれているようです。
どうぞお楽しみ下さいませ!


さて今週、当ブログを新入荷UP当日に更新しなかったのは
さぼっていたからではございません。
実は本日、さきほどまで東映アニメーションギャラリーを見学していたからでございます。
そうです。今回UPの「プリキュア」や「ガイキング」、
そして数限りない日本の劇場用アニメ/TVアニメを世に送り出してきた東映アニメーション
当店倉庫兼店主住居のとなり町・大泉に
スタジオがあることはずっと存じていましたが、
近日全面建て替えを行うのだそうです。併設ギャラリーも一時閉鎖予定。
その前にガイド付きで見学しませんか?と知己よりお誘いをいただいたのです。
自転車かっとばして行ってまいりました。
1956年に竣工したスタジオ社屋は、
国産長編アニメ第一作「白蛇伝」製作のため増やしまくったスタッフを収容すべく
建て増しを繰り返し、コの字形構造になっているのですが
非常に団地っぽい建物でございました。
練馬区の会社にはこういった社屋をもつところが散見されますが、
それにしても毎週プリキュアが「かわルンルン!」と
夢いっぱい色彩いっぱいファンタジックに変身活躍するアニメの生産現場
これほどまでに団地っぽいとは思いませんでした。
内部もかなり年季が入ったオフィスです。お役所風です。
いや、近所の役場の方が今やずっとモダンかもしれません。
放送や娯楽にかかわる会社でも、歴史あるところはこんな感じですね。
店主はかつて、別のお仕事で「KBS京都」や「朝日放送」など
古株の放送局に行ったことがあるのですが、
黒い腕カバーをつけた事務員さんが出てきそうな雰囲気です。
ギャラリーには「白蛇伝」「少年猿飛佐助」「狼少年ケン」から
「ドキドキプリキュア!」の等身大立像まで、歴史を追ったパネルや展示品がありました。
キャラクターの立体人形がありました。ごく初期のアニメ製作用につくられたそうです。
まだアニメ黎明期、技術的にばらつきのある作画者さんが
いろんな方向から見たキャラの絵をかけるように、アメリカを真似てつくったそうです。
おお!ごく最近のアニメでも行われていることです。
キルラキル」のスタッフロールにはフィギュア造形師・浅井真紀さんの名前がありましたもんね。
最初のオンエアを見て「なんで!?」と思いましたが
しゃべるセーラー服「鮮血」(複雑怪奇な立体構造!)の絵をかくために、
浅井氏が立体モデルを作ったと、後の雑誌記事で読みました。
ちなみにキルラキルのアニメーター・すしお氏も
東映アニメーションで沢山お仕事をされていますね。


しかしこれほど家の近所の、これほど団地っぽくお役所っぽい建屋で、
日本も香港も、世界中の子供たちを熱くするアニメがつくられていると思うと
感慨無量でございました。
建て替え後はきっと、練馬区役所をしのぐモダンな建物になることでしょうが、
ずっと記憶にとどめておきたいものです。