気になる状況

はい。新入荷UPしました。
「超級街頭覇王」、「スーパーストリートファイター2」の漫画化作品です。
「街頭覇王」の90巻ごろからの作画者・陳偉文が描いております。
そういえば「街頭覇王」を出した玉郎出版が
「文化傳信」に改称してまもないころの発表作品でもあり、
皇朝公司の「超覇世紀」とともに
こちらも『「街頭覇王」の続編』と考えてよさそうです。
「街覇」といえば許景シンなのですが、このように異なる作画者が担当すると
ごひいきのファイターも変わるようで、なかなか新鮮な登場人物が活躍しています。
また、ケンがマフィア組織のドンとして君臨するという
驚きの展開も…
どうぞお楽しみ下さいませ!


さて、香港が気になる状況になっています。
8月31日、北京政府の全人代決定により
選挙制度についての見解が出て、大陸の息のかかった人物以外立候補困難になったことに
端を発した市民の抗議行動。
店主はこれ「民主化運動」とは呼びたくございません。
なにかイデオロギーや人権獲得のみが争点のような印象を
内外に与えてしまうからです。
からしつこく申しておりますが、チャイナマネー流入による
不動産暴騰、家賃やテナント料の暴騰、札びらで市民をひっぱたくような大陸人の横暴、
そういったものに具体的に悩まされているからこその大きな抗議行動なのでございます。
先週から抗議行動の一環として
大学生が集団授業ボイコットをはじめておりまして、
それで集合している場所へ警察が強制排除に来ました。
でも、中高生メンバーが中心の「學民思潮」勢も来て、もちろん散らずにがんばりましたところ
きのう警察がコショウスプレーをぶんまきに来ました。
そして運動の中心メンバーをおおぜい逮捕し、集合場所へ行く道路や歩道橋を全封鎖しやがりました。
行動の次段階として、10月1日に
金融街セントラルの地下鉄口を人で塞いでしまおうという「Occupy Central(中環占拠)」が予定されていて、
すでに占拠中の食料や物資、コショウスプレーよけグッズなどの運び込みが始まっています。
コショウは食べ物で人体には無害とはいえ
目や鼻に入ったらとても痛いので凶器です。
店主はお店を始めて11年。はじめて香港を訪れてから25年。
警察が暴力を使う事態ははじめて見ます。
1960年代はデモが頻発し、火炎瓶を投げたり死者が出たりという暴動がたくさんあったそうです。
しかしそれは香港の市民を兵隊にした中共と国民党の代理抗争という側面もあり、
黒社会の人もたくさん加わっていました。
今回は、学生さんたちがどこかの組織にあおられているという話は
とりあえず聞こえてまいりません。
それでも警察が首根っこつかんで捕まえちゃうんですね。
まだ17歳とか、年端もいかぬ高校生までも。
ひどいではありませんか。彼らだって香港生活が度を超して大陸に圧迫されなければ、
おうちでぼけーっとラブライブ!のアニメでも見て過ごしていたことでしょう。
そうです。彼らは私たちとたいして変わらない、
本当なら漫画やアニメやゲームを楽しんでいたい普通の若者なのです。
店主はこのような商売ですので、あちらのお若い皆さんを観察する機会が多いのですが
じつに我々とかわらない皆さんです。
いえ、もしかしたら我々よりぼーっとして軽くてミーハーかも知れません。
そんな彼らの生活が警察のバリケード封鎖と地続きというのは
どういうことなのでしょう。
店主は此度の香港において
「なにを応援しましょう」「誰を支援しましょう」といった運動は
致す気がございませんが、
それでもどちらの側に香港漫画への愛があるかは自明でございますね。
そちらががんばってくれるよう、
そしてなるべく平穏裏に事が収束するよう願っております。