いずっぱこのたれかっぱ

はい。新入荷UPしました。
「街頭覇王」、レアな後期巻を追加入荷です。
第100巻は101巻との2in1仕様です。
「100巻ではなばなしく大団円を迎えます!」とさんざん告知し、
「最終章!」と銘打って盛り上げてきた割に
あっさり「新展開!」といって101巻以降も続けてしまったという
ほほえましい「街頭覇王」でございますが、
考えればこの作品ほど、連載中にいろいろと変化があったものはないでしょう。
まず作画者が89巻で交代しています。許景シンから陳偉文へ。
さらに80巻前後から、「カプコン無許諾」からめでたく「許諾済」に変わり、
そのうえ97巻からは版元の社名も変わっています。「玉郎出版」から「文化傳信」へ。
つまり連載中に、版元の社主の有罪判決・入獄という一大事が起こり
会社の方針が大転換した渦中の作品だったわけですね。
それでも意外と、初期から終幕に至るまで物語やキャラにブレがなく
最終章では伏線回収めいたこともきちんとやっているのに感心します。
どうぞお楽しみ下さいませ。


さて店主はこのところ少々腐りぎみの毎日を過ごしております。
「腐る」といってもそちらの方面ではございません。
曇天の秋の夕暮れのごとく、ぱっと明るくない日々なのでございます。
その主たる原因は、なんといっても
「10月から見始めた諸々のテレビ番組がこぞってつまらない」これにつきます。
アニメもドラマも。
唯一こころから愉快に感じるのは「ごめんね青春!」ぐらいですが、
これも世間的には低視聴率にあえいでいることになっているようで
TBSもテコ入れのために何度も何度も再放送や特番を組んでいますね。
そう何度も放送しても、見る人は見るし、見ない人は見ないのではないでしょうか。
店主はたいそう気に入っておりますが、
どうもネットで「人の口にのぼりにくい」ドラマになっている気がします。
作者・宮藤官九郎の前作が影響しているのではないでしょうか。
ネット上で「あまちゃん」であまりにはしゃぎすぎた方が多うございますね。
そういった皆さんが、いまさらクドカン作品は「ものすごーく語りにくい…」的な
気分に陥っているのではないでしょうか。
はしゃぎすぎ、いじり倒しすぎた反動です。
ふつうに面白いと思うのですがね。気の毒な作品です。
同じことが「香港」でも起こったらどうしよう。と店主はひそかに危惧しております。
いま香港で起こっていることは、さまざまな人の関心をあつめ、
さかんに発言や議論、ニュース拡散などが行われています。
しかし物には必ず終わりの時がやって来ます。
あまちゃん」もアキとユイがトンネルから手をつないで出て終わりましたが、
この先どんな終わり方が待っているのか、わかりませんけど終わるのは確かです。
その後、反動で誰も何も語らなくなったらどうしよう。
「ああ、香港ね…そんなこともあったね」的なリアクションが待っていたら?
その後も当店は当店であり続けたいと願っているだけに
それは願い下げな事態でございます。
どうなっても香港は香港、香港漫画は香港漫画でございます。
どうぞ末永くよろしくお願い致します。