CO-COに歴史あり

はい。新入荷UPしました。
ブルース・リー、「壽星仔」作者・上官小強責任編集による
オールカラーコミック&イラスト&ファンブックが入っております。
また、久々に「MOZ召喚王」関連コミックが多数再入荷です。
香港でももちろん大人気なのがカードゲーム。
遊戯王」などでちびっ子が下町の古いショッピングビルの一角に集い
放課後のバトルに興じる情景をしばしば目にしますが、
いまから10〜15年ほど前に現地で異様に盛り上がったのが「MOZ」。
日本の「MOZ 大怪獣物語」に現地中文版が出て、
空前の大ブームを呼び起こしたのです。
ブームの立役者が雑誌「CO-CO!」。そうです、先週近刊を大量入荷したあの雑誌です。
当初は日本の講談社コミックボンボン」(2007年休刊)の提携誌だった「CO-CO!」。
ボンボン連載の公弥杏捺/作「召喚王レクス」を転載していたところ、
ものすごい人気になってしまったようで、
MOZカードも現地中文版を発売。
(これは珍しいことです。
あれほど人気があり、韓国版まで出ている『遊戯王カード』さえ、
現地版未発売で香港っ子は日本語カードで遊んでいます。)
それからCO-CO!は毎号のようにMOZカードの大特集を組みます。
攻略法、レアカード図鑑、限定カード付録…その一環が「オリジナルコミカライズ」だったわけです。
店主も当時(2001年〜2003年頃)のバックナンバー群を見たことがありますが、
恐ろしいほどに毎号MOZばかり。
それでもちびっ子は食らいついてきていたのですから敬服するばかりです。
ただ、その後だんだん誌面は「数碼暴龍」=「デジモン」に移行していきます。
子供の興味がそちらに移っていったのですね。
時代ごとのホビートレンドに敏感で、
日本の「コロコロコミック」「ボンボン」のように
おもちゃを「仕掛けて」「盛り上げて」「売る」のに長けたCO-CO!。
デジモンの「長期政権」から、2000年代後半には「爆旋陀螺」=「ベイブレード」へ移り変わります。
2010年前後には「ダンボール戦機」に移り、
その後はMOZやデジモンカードの盛り上がり再びとばかりに「バトルスピリッツ」へ。
ただどうしても小粒感は否めず、
雑誌「CO-CO!」自体の売上も下降線を描き、最近は存続まで危うかったそうです。
危機を救ったのが「妖怪ウォッチ」だったとか。
日本でも空前の人気ですからね。
ジバニャンは海を越えて一冊の雑誌の運命も救ってしまいました。
妖怪ウォッチ とりつきカード」は現地中文版も出ました。
すなわち「MOZカード」以来なわけですね。
そんな歴史に思いを馳せる「MOZ」シリーズコミックなのでした。
お楽しみ下さいませ!