シュレッダー

はい。新入荷UPしました。
硬派アクション薄装本漫画の雄、温日良
(他人との共作で出す場合は「海洋二號」というペンネームを使います)の
2002年の中短編作品「亜洲雄獅」コンプリート入荷です。
かなり多産で、地元でも安定した人気を誇る温日良と「海洋有限公司」のコミックですが、
これまで当店ではいまひとつ入荷が少なかったですね。
しかし「港漫回憶録」を訳しすすめるだに、この方々の重要性に気づき
今回仕入れてみた次第です。
開けてびっくり、「9・11」後のアフガニスタンのお話です。
そこに、どういうわけか香港の黒社会勢力が噛んで
首は飛ぶわ、胴体はちょん切れるわの容赦ないバイオレンスが繰り広げられます。
今はまた別の問題を抱えることになってしまったアメリカとイスラムテロ勢力ですが、
2002年頃の政情を思い出しつつ、
どうぞごらん下さいませ。


さて当店、住居兼倉庫兼作業場の大掃除を先日いたしました。
すると棚の陰や物入れの裏、整理箱の隙間などから
古い書類が大量に出てまいりました。
このところそれらのシュレッダーかけに明け暮れております。
お店の書類は原則5年保存となっておりますが、
8年前、9年前といったご注文のプリントアウトや総勘定元帳、
郵便振替の入金通知などがワサワサと出てまいりまして、
当店備品の小さなシュレッダーでは、とても一日ではすまないのであります。
皆様ご存知でいらしたでしょうか?
シュレッダーは、紙が湿気を含んでいると途端に機嫌が悪くなります。
スパッと裁断できないばかりか、途中で「スン」などと情けない音を立てて
停止してしまいます。
ポリ製・プラスチック製のファイルに入っていたファイルは
どうしても湿気を溜め込むようですね。
ファイルから出して、
好天の日にしばらく外気に晒すことが必要なようです。
しかしスパッと裁断できる時はなかなか気持ちの良いものです。
あんなお客様がいらした、こんなご注文があった、
そういえばこんな本も仕入れていた、今では全くの幻になってしまった…などと
書類一枚一枚に様々な思い出が詰まっているものですが、
それもザリザリザリと音をたてて細かい紙片と化してしまいます。
切ないですが過去は思い出のみにしまい込み、
当店は明日に向かって歩んでいくのでございます。
今後ともよろしくお願い致します。