アクション・ブック

はい。新入荷UPしました。
「大軍閥」を21巻以降、大量追加致しました。
最近の当店、「鄭健和は面白い」ばかり繰り返しているような気が致しますが
実際はずれなしの面白さなのですから仕方がありません。
今回UP分の「大軍閥」も
あらたに原子力発電所がらみの利権話が登場して
一筋縄ではいかない展開をみせます。
ちなみに香港も、ボーダーの向こう・中国広東省ですが
「大亜湾」という場所に原子力発電所がありまして、
何か重大なことがあった時には香港も避難対象区域に入ります。ご存知でしたか?
自分の国に原子力発電所を誘致させたくないばかりに
大帥・洪非凡はあっと驚く行動を取ります。
世界の元首、はたして誰がこれを真似できるでしょうか…
どうぞ、お楽しみ下さいませ!


さて店主は先日、武侠好きの集い「大幇会」に行ってまいりまして、
恒例のクジ引き大会でいただいてきた本が
ドニー・イェン アクション・ブック」(キネマ旬報社刊)。
さっそく読んでみましたが、
アクション映画の撮り方、アクション監督の仕事、良い俳優とは、求められる資質とは、など
思ったよりずっとテクニカル要素の濃い映画本でした。
ド兄さんといえば「カンフー・ジャングル」の日本公開も記憶に新しく、
ありとあらゆる武術描写を詰め込んだ充実の内容に
店主も大満足で帰ってきたのですが、
こういった映画がより魅力的で質の高いモノになるにはどうするか、
一秒間のコマ数からアクターの出身流派まで
ありとあらゆる角度から論じています。
世界トップレベルの映画製作地といえばハリウッドですが、
ド兄さんいわく、アクション監督の能力、カバーする職域の広さに関しては
香港のほうがずっと上なのだそうです。
どうして香港映画はこれほど「アクション」の地位が高いのか。
それは、映画の草創期から人材の一大供給基地としてはたらいていたのが
「京劇」だったから、といいます。
ジャッキー・チェンも京劇の訓練を受けています。
世界の伝統演劇の中でも群を抜いて
クロバットやアクションの比重が高いのが京劇ですもんね。
近年では純香港資本でのアクション映画の制作は減っていますが、
それでも「アクション」で王座に立ち続けるのが香港の映画界だろう、と
本書を読んで強く感じました。
皆様もよろしければお読み下さいませ。